昔を思い起こさせる味

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昔を思い起こさせる味

昔と比べ、今は交通インフラも整い、例え目当てのお店が遠くても、現地へ出かける手段はいくらでもあります。
少々遠い場所へ行っても、その日のうちに買い物をすませて帰ってくることも可能です。
地域限定のメニューを食べるため、お休みの日を使って足を運ぶという人も少なくないでしょう。

また、最近では実際に現地へ訪れる必要もなくなっているのです。
インターネットが整っている環境であれば、家を出ることさえもなく、日本だけではない世界各国のあらゆる食文化に触れる事ができます。
通販サイトを利用して、日本中の商品をいつでもネット上で購入することができるでしょう。
輸入関連に強みのあるネットショップであれば、通常であれば国外に出なければ食べられないような商品を取り寄せる事も可能です。
これだけ便利になった時代では、手に入らないものの方が少ないと言っても過言ではないかもしれません。

そんな風に好きな時に好きな物を手に入れられる状況はとてもありがたいですが、その反面に物珍しさは失われ、何を食べてもそこまで大きな感動を得られなくなると言った反作用的な危険性も含んでいるのかもしれません。
何でも手に入ると言う事は、手に入らないものがあるという当たり前の事実を忘れさせてしまいます。
それは人の心を傲慢へと仕向けてしまう恐れもあるものです。
時には昔の少々不便さが残る時代を振り返り、あの頃はこんな事にも苦労したと思い出すことも必要なのではないでしょうか。

味覚や嗅覚は脳の記憶をつかさどる部分へ働きかける作用があると言われています。
何か食事をした際に、昔を振り返るきっかけを得た経験のある人は少なくないはずです。
昔ながらの素朴な食べ物といえばいくつかありますが、人々になじみ深いおやつといえばパンケーキがまず挙げられるでしょう。
パンケーキのしっとりとした甘さと、強すぎない優しい味はまさに昔から人々のおやつとして定着していた懐かしさを思い起こさせるものです。
パンケーキが普及し始めた頃、その時代の環境は便利な現代の騒々しさとは少し違っていたはずです。

昔ながらのパンケーキを口にした時、思い出すのは何でしょう。
気取らないほのかな甘さを思い起こした時に、今の便利な生活の実態をどう振り返るでしょうか。
パンケーキは時代と共にお洒落なスイーツとして進化してきましたが、その変遷を辿って行けば過去に日本で湧き起こった文化の移り変わりを感じることができるはずです。
自宅でパンケーキを焼く際には敢えて昔風のシンプルなおやつにして、過去の時代や自分達の歩んできた道のりに思いを馳せてみるのも良いかもしれません。