流行る理由

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流行る理由

「にわかファン」「ミーハー」などという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
流行り物が好きな人や、その時の主流に乗りたがる人など、時代の変化を楽しもうとする人は多いものです。
しかしその一方で、そう言った流行り物にすぐ飛びつく人たちを軽薄だと少々冷めた目で見ている人も少なくないでしょう。
流行り物をもてはやす人を嫌う理由としては、突然一時だけ盛り上がり、時間が経つと何事もなかったかのように鎮静化し、見向きもしなくなるような落差に苛立ちを感じるのかもしれません。
みんながみんな同じ方向だけを向き、一気に押し寄せるその風潮に違和感を覚えるという人もいるでしょう。

古いものも新しいものも、それぞれの良さがあります。
それらを理解したうえで新しいもの、流行ものに飛びつくことも決して間違いではありません。
しかしただ「新しいから、流行っているから」と人々が群がる状況が苦手だという人は、「自分はそういう物には近づきたくない」というネガティブな思考をどんどん頑なにしてしまうのではないでしょうか。
そのうち流行り物から敢えて目を背け、皆がもてはやす物事について憎しみや軽蔑すら感じるようになってしまうかもしれません。

しかし、流行り物だからという理由だけで、何でも毛嫌いするのは少々もったいないのではないでしょうか。
例えば現在人気のパンケーキです。
話題の人気店は長い行列ができて当然、何時間も待ってようやく店内に入れるという光景も珍しくありません。
流行に流されたくない、流行ものに群がる人を理解できない人にとっては、そのような様子はおそらく理解不能でしょう。
しかし、人々がなぜパンケーキにそこまで時間をかけるのか、それは実際に口にしてみれば答えが分かるものなのかもしれません。

パンケーキが流行っているのは「新しいから、珍しいから」ではなく、むしろ素朴で変わらないからこそ、人々の心に響く人気スイーツとして支持されているのでしょう。
お洒落なカフェは次々に街中へと進出していますが、そこで提供されるパンケーキは昔ながらの素朴な甘さを残し、新しい要素を加えて進化しているのです。
その良さに気付くきっかけを得る事もないまま、流行に流されたくないからと敬遠し続けるのはもったいないでしょう。
誰にとってもなじみ深いパンケーキだからこそ、人々は味わいたいと思うのです。
カフェとは気取ったお店ではなく、人々が安らぎを感じられる場所であり、今も昔も関係なく憩いの場として居心地の良い環境を提供してくれるでしょう。
そこで食べるパンケーキもまた、人々の心に寄り添う優しい甘さで包んでくれるはずです。